屋久島へ、はじめての山中テント泊
先日、二泊三日の旅程で屋久島へ行ってきました。
「屋久島へ行きたい」と思い立ったのは半年以上前のこと。
どうやら、あの縄文時代から生き抜いているという縄文杉の近くまで歩いて行って
深い森の奥でテント泊ができるらしい。
・・・何それ!すごい楽しそう!!
しかし屋久島までの航空券が思いのほか高かったり、
重い荷物を背負って登山できるかが心配だったりで悩んで悩んで、
実際に行くと決め、宿と飛行機を予約したのは出発のギリギリ3日前。
バタバタと急いで持ち物の準備をして、
自分の寝袋やマット、2人分2日分の食料などで総量8㎏以上になってしまった登山リュックの重さに震えながら、
羽田発6:25の飛行機に乗り込みました✈️
鹿児島空港で飛行機を乗り継いで、10時ごろには屋久島空港に到着。
屋久島に着いた日は、登山バスチケットやガス缶など必要な買い物を済ませ、
少し宿のまわりを散策したり、宿でゴロゴロして一日を終えました。
・・・そして月が輝く、まだ夜明け前。
優しいおじいちゃんおばあちゃんの家に泊まりに来たような民宿をそっと出て、バス停へと歩きます。
乗り込んだ登山バスの大きい窓からは、朝焼けがきれいに見えました。
登山口に到着後、準備をしていると
同じ行程で登山するという登山ガイドさんとそのお客さんの2人組に会いました。
自分たち以外にも近くにテント泊する方がいると知って一安心~。
電気もない、電波も届かない初めての山中泊。
もしも何かあったらどうしよう・・・と実はとても心配だったのです💦
朝ごはんを食べ終えたら、いよいよ登山開始。
およそ8kmのトロッコ道を朝日に照らされながら進みます。
休憩を入れながら平坦な道を3時間くらい歩きますが、
どこもかしこも美しくて飽きない・・・✨
不思議と8㎏オーバーのバックパックの重さも、半分くらいの重さに感じました。
トロッコ道が終わったら、今度は本格的な登山道に進みます。
2時間半くらい、滝のような汗をかきながらひたすら登ります。
すれ違うツアー団体のガイドさんの多くが、励ましてくれたり、気さくに声をかけてくれました。
個人旅行で登山している私たちがもしも困っていたら周りに助けを求められるように、また万が一危険な目に合うような行動をしないように様子を見てくれているのだと思います。優しい・・・😭
そして登山口からゆっくり歩いておよそ7時間ほど。
ようやく本日のゴールである縄文杉に辿り着きました!
神々しい~✨✨
木にふれてみたいですが、今は縄文杉の保護のため近づくことはできず、十数メートル離れた木製のデッキから眺めます。
あとで地元の方が、40年前の子供の頃の遠足で、縄文杉の周りをおおぜいの児童が取り囲むように集まって取った集合写真を見せてくれました。大きさが分かりやすくて圧巻でした。
この後は縄文杉近くにある避難小屋のそばにテントを設営。
すぐに雨が降ってきてしまい、テントの中でお湯を沸かしてフリーズドライの夕飯を食べ、休みました。
夜、雨が強くなってきて「明日下山できる?大丈夫?」と少し不安になったものの、
朝に登山口で出会ったガイドの方も近くでテント泊されていて、ずっと気さくに接してくれていたので安心して過ごすことができました。
翌朝は霧につつまれて幻想的な縄文杉にさよならを告げ、元来た道を下山します。
下りは高所恐怖症の私にはちょっと足元が怖かったですが、
途中途中で遭遇したガイドさんに、沢に降りる道を教えてもらって川で足をアイシングしたり、地図にはない道に寄り道しながらゆっくり歩いてケガすることもなく下山。
下山後も「遠慮しないで乗っていきな」と空港まで車に乗せてくださり
おかげで1時間ほど何もない所で乗換のバスを待たずに済み、
夜の帰りの飛行機の時間まで、空港近くの日帰り温泉でゆっくり過ごせました。
いつも旅行カバンが小さくて友達に驚かれるほど、重い荷物を持つのが嫌いだった私が、
わざわざ8㎏も背負って2日間にかけて登山する日が来るなんて自分でもビックリですが🤣
もーのすごい達成感を味わったのと、
出会った方々の優しさに感動した旅でした!
「出会う人がその土地の印象を決めるからね」
そう言われていた言葉が印象的でした。
屋久島はいま観光客が少ないらしく、GWなど繁忙期でなければ割と静かに楽しめると思います。
(実際、縄文杉も独り占めの時間がたくさんありました✨)
自然にどっぷり浸かりたい方に、おすすめです♪