どんな顔で生きる?

浅草・蒲田のリフレクソロジーサロンfuwariの鈴木です。
先日、友人と散歩中にたまたま入った美術館の無料展示で、とある大学の芸術学部の
「卒展」(デザインやアートを学ぶ学生たちが、卒業前の集大成として作った作品の展示会)
が開催されていました。
美大に通う人生に憧れを抱いていた私、思わずテンションが上がります。笑
ワクワクしながら中に入り、じーっくりと見学して堪能させていただきました。
本当~に素晴らしくて今でも鮮明に覚えている作品がたくさんあるんですが、その中でひとつ特に印象残ったのが、
粘土でつくられた老人たちの数々のお顔(お面)です。

一人ひとりまるでそこに生きているかのように、今にもしゃべりだしそうな、しわくちゃなお顔たちが、
私たちの目線の高さにいくつもズラッと並びます。
眉間に深~くシワが刻まれたお顔、
何かにつけて文句を言ってきそうな怖いお顔、
目じりの笑いシワがたくさんのお顔、
朗らかで安堵に満ちたお顔、
、、、
思わずそれぞれの人生ストーリーを想像してしまいます。
でも、どのお顔も、赤ちゃんの時はツルんとぷっくりしていたはず。
何十年も経て、自分が生きてきた道の足跡を残すように、自分ならではの顔が作られていくのだと、数々のお顔を見ると思い知らされます。
そしてその顔を創るのは、他の誰でもない、自分自身なのだと。
いろんな出来事があったり、感情を抱いたりすることで、表情筋には自分で気づかない無意識の癖ができる。
それ自体は当然のことで、むしろそれが生きるということだけれど、
苦しい表情の癖を積み重ねたまま、険しい表情で生きていくより、
定期的にゆるめてあげて、柔らかい表情に戻してあげた方が、ずっと自分が楽なはず。
本来の自分に戻るために、凝り固まった表情筋をいったんニュートラルな状態にしてあげること。
肉体面のケアにとどまらず、そんな精神面のケアも同時進行でできるところが、フェイシャルリフレクソロジーの重要な役割だと改めて感じました。
最後に余談ですが、施術後に
「顔が変わってうれしい!」
と喜ばれる方々にいつも思うのは、
「変わったのでなく、もともとのあなたに戻っただけ!もともとのあなたが素敵だから!」
ということです。
いつもありがとうございます🍀